[adPOP]この広告、伝わってる?

[adPOP]この広告、伝わってる?

私たちは1日に何百もの広告を“目にする”。
でも、その中で記憶に残る広告は、いくつあるだろうか?

電車の中で、YouTube動画の冒頭で、SNSをスクロールするたびに目に入るオンライン広告。
テレビやラジオのメディア広告、街中の鮮やかなビルボード広告。
そして、路地の一角にある古びたカフェの前に置かれたA型看板から、主人が直接手書きしたであろう広告まで。

オンライン広告 ─ アルゴリズムの精度と、人間の“鈍感化”

オンライン広告は、確かに効率的だ。
誰が何に興味を持っているのかを把握し、その人に合わせてコンテンツを出す。
データは正確で、スピードも速く、成果も数値で見える。

しかし、その効率の良さゆえに
人々は広告に対して無感覚になりつつある。

関心に合わせて追従するバナー広告。
ユーザーの視線をしつこく追いかけるリターゲティング。
その精巧さが、結果として人々を「広告回避者」にし、疲れさせているのではないだろうか?

オフライン広告 ─ “非効率”の感覚と感情の接点

オフライン広告は、不便だ。
印刷物には時間がかかり、雨が降れば濡れ、夜には照明が必要。

でも、その“非効率さ”の中には、
広告の本質である感覚が息づいている。

たまたま出会った街角のポスター。
お店の前の、小さな手書きの案内。
街の風景に溶け込んだ、たった一枚のイメージ。

オフライン広告は、人の心に踏み込んでこない
ただそこにあることで、人の側から近づかせる力がある。

2つの世界は対立ではなく繋がっている

オンライン広告には
お客様の視線を「引き寄せる力」がある。
しかし、オフライン広告には
その視線を「留めておく力」がある。

オンラインは速いけれど、記憶には残りにくい。
オフラインは遅いけれど、心に残る。

どちらか一方だけでは、
本当に豊かな顧客体験は生まれない。
両者をつなぐ「接点」が必要だ。

その接点はどこか ─ 最後は“現実”である

すべての広告は結局、
どこかで「現実と向き合う」瞬間がある。
その場所こそ、オンラインで生まれた興味を、実際の行動へと変える最後の接点だ。
そしてその接点は、いつも「オフライン」にあるのです。

テクノロジーがどんなに進化しても、
私たちは最終的に、足で歩き、目で見て、感じて、判断する

だからこそ、広告の未来は——
今もなお、人々の足が届くその場所、
その道の上にある。

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